"LIFE"コンセプト

LIFE 

~いのちは巡り、進化する~

 

明治時代、教会の発達と共にパイプオルガンは横浜外国人居留地から全国へと発展していきました。それから1世紀を経てパイプオルガン発展の源となった横浜の港に、満を持して日本最大級のオルガン「ルーシー」が設置されもうすぐ20年を迎えようとしています。

この間、横浜みなとみらいホールでは三浦はつみ氏をはじめとする内外のオルガニスト達によって、名曲はもちろん隠れていた秀逸な作品も多数紹介されてきました。その結果、多くのファンを定着させることとなりました。

 

パイプオルガンの歴史は古く、作品の数も膨大です。しかし、オルガン音楽が輸入されて約150年の今、オルガン作品にも温故知新の芽が芽吹き始めています。オルガンを発展させてきた横浜から今後パイプオルガンとオルガン芸術の維持を担って行く次世代へ、新しいオルガン芸術を発信し、作る喜び、聴く楽しみをもっと身近なものにしていく時代になったのではないか、「新しいオルガン芸術は横浜から発信される」という認識作りを実現できるのはオルガンの歴史ある横浜だから、そして大規模なオルガンを有するみなとみらいホールだからこそではないか、という思いからこのプロジェクトを立ち上げました。

 

オルガンが歴史的に他の楽器と違う決定的な特徴、それは教会の礼拝の中で、神から与えられる希望の光であり、苦しみを和らげてくれる癒しの波動であり、悲しみを慰めてくれる心の友であるということです。オルガンの語源が「神の臓器(肺)」であり、そこに送られる風は神の息と考えられた所以はここにあります。しかし、もはやオルガンは教会の中だけのものではなく、全ての人の人生に寄り添う、心の支えになる存在であってよいはずです。

 

そこで、約90曲に及ぶルーシーのための作編曲を手がけてきた作曲家・坂本日菜によるオルガン作品を、ホールオルガニストを20年にわたり務めている三浦はつみが演奏し、オルガン音楽の進化と人間の人生を重ね合わせた「LIFE~いのちは巡り、進化する~」というテーマを、ここ横浜から発信していきたい、という思いでこのプロジェクトを立ち上げました。

 

このコンサートでは、生命の源である血液をイメージした「赤」をテーマカラーに、生命の進化エネルギーをイメージした「縄文火焔土器」をシンボルとしています。

さらに今回迎えるゲストの3人は、演奏技術に加えテレビや全国各地でのコンサート、ワークショップなどを通して非常に親しみやすいキャラクターとしてよく知られています。現代のオルガン作品をより親しみやすく、楽しむための架け橋となってくれることでしょう。

オルガンと声楽による「息づかい」と打楽器による「鼓動」のコラボレーションによって、歴史あるオルガン音楽の温故知新を表現し、新たなオルガン芸術の世界を開拓したい。それに加えて、照明による演出効果、絵画や写真を交えた具体的な楽曲解説、出演者たちのウィットに富んだ楽しいトークで、新しいオルガン音楽を次世代を担うお客様と共有できる、刺激的なステージを創造したいと考えています。